体は目に見えますし、悪いところがどこなのか、傷みによって知らせてくれますが、
心は目に見えませんし、体の痛みのようには、痛みを感じないので、
傷んでいるのに放置してしまい、こじらせて悪くしてしまうこともあるでしょう。
心も体も、人間の一部ですから、
体の病が治る原理と、心の病が治る原理は、全く違う話ではなく、共通していると考えるのが自然です。
さて、では体が病から健康になっていくプロセスを考えてみましょう。
まず最初に重要なのは、「病識」です。自分は今、病気なのだと、「気づく」ことですね。
この「気づき」がないと、健康になろうという、方向転換ができませんね。
そして、医者に行くわけですけれども、医者は原因の分析をして、症状に対する対処療法として、薬を処方しますが、
それはあくまで、治癒に向けたサポートなのであって、体を本当に直しているのは、実は自分自身の自己回復力なのです。
たとえば、風邪を治しているのは、自分自身の免疫力であり、自己回復力です。
薬は、咳や鼻水などの不快な症状を緩和して、体力を温存させることで、自己回復力を高めるのが目的です。
あくまで、自分を治すのは、自分の中に神様がすでに備えてくださっている、自己回復力によってなのです。
それは、心の病にも共通して言えることではないでしょうか。
心の病について、精神科医のサポートを受けたとしても、
心を治すのは、医者ではなく、本人の中にすでに神が備えてくださっている、自己回復力によるはずなのです。
そしてそのことに「気づいた」なら、すでに心は健康に向かっているのではないでしょうか。
自分自身のなかに、すでに神が与えてくださっている、回復力がある。
この「気づき」
そして、焦らないこと。
なぜなら、体の体質改善には時間がかかるように、心の変化もゆっくりであるからです。
ゆっくりでも、しかし確実に、自分の中に、神様が与えてくださっている力を信じるとき、
その人の心は、健康に向かっていると思います。
自分は、神様に愛されていること。そして、すでに神様から力が与えられていることへの「気づき」
自分の心を健康にするのは、医者や他人ではなく、
自分自身に、すでに神が与えてている内なる力にある。
この「気づき」こそ、心の健康に向かっていく第一歩だと思うのです。