心の弱さを感じる時

死にたくなったら

投稿日:2018年1月3日 更新日:

人はなぜ死にたくなるのでしょう。

もちろん人それぞれに違った悩みや苦しみがあります。

同じ理由で人は死にたくなるわけではないでしょう。

だから、一つの答えがあるわけではないことはわかっています。

それでもあえて立ち止まって、考えてみたいのです。人はなぜ死にたくなるのだろう、と。

一つ言えることは、本当は死にたくなっているのではなくて、生きていることが苦しくなっているということです。

つまり「死にたい」というのは、死に憧れているのではなくて、

「生きたい」のに、生きることがつらく感じている心の叫びなのです。

ちがう考えもあるかもしれませんが、わたしはそう思っています。

せめて、今日を生きることが、苦しく感じられなければ、今日を生き抜くことができるでしょう。

自殺は、自殺未遂が成功してしまった結果だ、と言った人がいます。

つまりだれも本当は死にたくはないのです。

でも、あまりにも生きることが辛いので、楽になりたい一心で、

自殺しようとするけれども、心の底では死にたくないので、未遂を何度も繰り返します。

その自殺行為がうまくいってしまうと、自殺になってしまうのです。

本当は、だれしも死にたくなどはないのです。むしろ生きたい。生き抜きたい。

でも、生きることが苦しいのです。

それは病気などで、体が苦しいということもあるでしょう。

でも、今は終末期医療も進んでいますから、終末期の苦しみは軽減されています。

むしろ体の苦しみというよりも、人は心の苦しみに耐えきれずに、死にたくなってしまうのです。

愛する人を失った、心の苦しみ

いじめられ続けている、心の苦しみ

生きる意味が分からない、むなしさという、心の苦しみ

これからどうなってしまうのかと、恐れによる、心の苦しみ

この心の苦しみが、人を生きられなくしてしまうのです。

死ねば楽になれると思い込んでしまうのです。

心が苦しんでいるときは、視野が狭くなり、目の前のことしか見えなくなります。

借金のために、心が苦しんでいる人は、手っ取り早くお金を手に入れることしか、見えなくなります。

それで頭がいっぱいになり、それが不可能だと思ったら、死にたくなってしまうのです。

他にも逃れの道がいくらでもあることが、見えなくなってしまうのです。

資本主義社会において、お金は、物やサービスと交換するための「引換券」です。

その「引換券」が返せなくなったからといって、命と引き換えにすることはないのです。

資本主義におけるゲームにまけただけの話です。リセットして、また1から始めればいいのです。

自分一人だけで頑張らなければならないとか、責任を負わなければならないと考えなくてもいいのです。

ゲームに勝つ人がいれば、負ける人もいる。そういう仲間はたくさん世の中にいます。

あなたはひとりではないのです。

また、過去の悲しい出来事に、今も心縛られて、生きることが苦しくなっている人もいるでしょう。

しかし過去は、記憶の中にしかないのです。人は「今」しか生きられないし、「今」を生きていくのです。

過去という「記憶」にしばられて、自分で自分の首をしめて、苦しめなくてもいいのです。

そんなあなたも、決して一人ではないのです。仲間はきっといます。

 

これをここまで読んでくださったことに、感謝いたします。

逃れの道は、きっとあります。大丈夫です。

 

最後に聖書の言葉を記して、終わります。

「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(新約聖書 1コリントの手紙10章13節)

 

いのちの電話

 

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執筆者について

執筆者:しゅういち

東京、山形などで牧師をし、現在は東京都小平市の花小金井キリスト教会で牧師をしています。牧師になるまえは、プロの吹奏楽団で仕事をしていました。

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