より良く生きる知恵 心の弱さを感じる時

生きる喜びはどこにある

投稿日:2018年1月4日 更新日:

silviarita / Pixabay

生きる喜びはどこにあるのでしょう?

まちがいなく、人間だけが「生きる喜び」とか「生きる幸い」ということを、考え、求める生き物です。

動物は「生きる喜び」ということを求めたりはしません。とにかく生きるために、食べ物を求めて生きているだけで、あえていうなら、食べることが「生きる喜び」ということになるでしょう。

しかし人間は、食べものがあっても、「生きる喜び」がないと、食欲がなくなったり、元気がなくなってしまうのです。

ある人は、そんな「生きる喜び」などと考えるから、元気がなくなるのだ。ただ美味しいものを食べ、楽しいことさえして、生きていけばそれでいいではないか、というかもしれませんね。

もちろん、それができる環境にあること自体、幸いなことです。

世の中には、美味しいものを食べることも、楽しいことをすることもできない、貧しい状況の人も沢山おられますから。

でも、もしお金があり、食べるものや好きなこと、楽しいことができる環境さえあれば、「生きる喜び」なんて考えなくても生きていけるのでしょうか?

むしろ、そういう何不自由ない環境にある人こそ、自分はいったい何のためにいきているのだろうとか、生きることが退屈になったり、虚しくなってしまうことは、ないのでしょうか。

聖書のなかに、数千年前のユダヤの王で、栄華を極めた人が書いたと言われる、このような言葉があります。

「エルサレムの王、ダビデの子、コヘレトの言葉

コヘレトは言う。

なんという空しさ

なんという空しさ、すべては空しい

太陽の下、人は労苦するが

すべての労苦もなんになろう

一代過ぎればまた一代が起こり

永遠に耐えるのは大地

日は昇り、日は沈み

あえぎ戻り、また昇る

風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き

風はただ巡りつつ、吹き続ける

・・・・(中略)

かつてあったことは、これからもあり

かつて起こったことは、これからも起こる。

太陽の下、新しいものは何一つない。

・・・・(中略)

わたしはこうつぶやいた。

「快楽を追ってみよう、愉悦に浸ってみよう」

見よ、それすらも空しかった。・・・」(旧約聖書 コヘレトの言葉から)

まだまだこの先に「空しさ」が語り続けられます。

この生きることそのものに対する「空しさ」を嘆くこの言葉に、

だれしもが心のどこかで「共感」を覚えるのではないでしょうか。

ただ、そのことを深く考えたり、向き合うことは辛いので、いろいろな刺激を求めては、お金を使ってみるけれども、心の底のこの「空しさ」は、消えないのです。

この「生きる喜び」がない状態。「生きる空しさ」を感じている状態は、確かに辛いのですが、一方で、この「心の空しさ」を感じることができるのは、人間だけなのですから、ある意味最も人間らしいことということができます。

この食べ物によっても、快楽によっても、地位や名誉や、お金によっても取り去られない「心の空しさ」を知るとき、人はほんとうの意味で、自分自身と向き合い、自分自身と出会っているとさえ言えるでしょう。

本当の自分は、こんなに寂しかったんだと、自分の心の空しさ、寂しさに、気づくことができたのです。

その本当の自分の心と向き合い、自分の心が欲している本当に価値あるものを、探し始めたのです。

その本当に価値あるもの、宝は、きっとあなたの直ぐそばに、すでにあるはずです。

このブログの中から、その宝を見つけるための言葉が、

きっと見つかることでしょう。

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しゅういち

牧師を20年以上しています。哲学、神学、心理学、カウンセリングなどの学びと、沢山の人との出会いを通して学んだことのエッセンスをお伝えします。

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