ビジネスなど成功している人たちに人気な成功法則の分野に、「引き寄せの法則」というものがあります。
「引き寄せの法則」とは一言で言うなら、
「あなたが思い描いたものが、あなたに引き寄せられる」ということです。
そしてそれは単なる思い込みではなく「宇宙の法則」であり、宗教ではなく科学なのだといいます。
この「引き寄せの法則」は成功法則の古典から最近のベストセラーまで、表現を変えながら入れ替わり立ち替わり言われ続けています。
その「引き寄せの法則」が、まったく骨董無形な作り話なら、すぐに消えていくはずですが、そうではなく経済的、社会的な成功者に支持され続けているということは、その「法則」には確かに実効性がある、ということの証でもあるでしょう。
しかし実は、この「引き寄せの法則」は最近の発見などではなく、数千年前からイエスキリストが語っていたことでもあるのです。
「求めなさい、そうすれば与えられます。探しなさい、そうすれば見つかります。門を叩きなさい、そうすれば開かれます」
そのようにイエスキリストは弟子たちに教えています。
ですから「引き寄せの法則」は、世界のベストセラー「聖書」がその土台であると言うことができます。
しかし、約2000年の歴史ある「聖書」からいえば、この「引き寄せの法則」には、実に重要な点が欠落しています。
それは、あなたが引き寄せているのではなく、あなたに命を与え、生きるためのすべての良いものを与えてくださる神さまが、あなたのところに集めてくださっている、という視点です。
簡単に言うなら、自分を中心に見るか、この宇宙を造られた神を中心に見るかという視点の違いです。
「引き寄せの法則」では、あからさまに「自分中心」という言い方はせず、「宇宙の法則」というような言い方をしますが、
「宇宙」であれ「自分」であれ、結局は、この宇宙全体を造られた「神」を中心としなければ、結局は「自分を中心」とする視点なのです
確かに「引き寄せの法則」では「宇宙意思」とか「サムシング・グレート」とか「大いなる存在」という言い方で、超自然的な存在を提示していますが、その具体的内容については曖昧です。
曖昧にさえしておけば、それを伝える人間が、どのようにでも言うことができます。
つまり、人間がその「大いなる存在」を利用するという間違いを犯すわけです。
その結果、結局は「引き寄せの法則」を語る著者やカリスマメンターの、言いなりになり、そういう人を崇めはじめたりするのです。
そこに「引き寄せの法則」の重大な問題があります。
本当の成功とは、そんなものではありません。
「宇宙の法則」以前に、そもそもこの宇宙を目的をもって創造し、あなたに命を与えて、目的をもって今、生かしてくださっている「神」を、
聖書を通して知り、その「神」に祈り、その「神」に求め、
その「神」が引き寄せてくださる出会いと出来事に感謝して生きる。
これこそが、本物の成功法則です。
宇宙を創った神を中心にする
私が神に引き寄せられる
ということだと思います