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上司の理不尽な対応に怒りが収まらないときどうするか

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whoismargot / Pixabay

人間の悩みや苦しみの多くは、人間関係にあります。

職場の人間関係で苦しんでいる人が沢山おられる時代です。

パワハラ、セクハラ、様々なハラスメントが起こっています。

上司の理不尽な恫喝や対応に、怒りを感じることもあるでしょう。

パワハラやセクハラなどを防止する意識がある職場なら、まだ対処する手段もあるかもしれませんが、

社員の人権よりも利益重視のブラック企業では、パワハラに耐え忍んでいる社員のかたも沢山おられるでしょう。そういう悩み相談を受けることもよくあります。

 

上司から理不尽なパワハラを受けているとき、自分自身にできる対処について、すこし考えてみましょう。

 

1.感情的になっているときには、決断しないこと

パワハラの内容やケースについては、様々ありますので、一概にはいえませんが、暴力をともなうような悪質なものについては、我慢しないで、然るべき機関に届け出るべきでしょう。

しかし、実際にはパワハラだと立証することができないケースが多いことでしょう。そのような状況において、怒りなどの感情に囚われて、相手に対してネガテイブな言動をしてしまうと、むしろ自分で自分のクビを締めてしまうことになりかねません。

理不尽な扱いを受けたことへの「怒りの感情」によって、行動するなら、破壊的な行動や投げやりな決断をしてしまいます。

そのような感情が心に渦巻いているときには、大事な決断はしてはいけません。

その怒りの感情を収めることを、まずは目指しましょう。

 

2.どうすれば怒りの感情を鎮めることができるのか

怒りの感情を鎮めるためによい方法の一つは、その心の叫びを誰かにそのまま聞いてもらい、受け止めてもらうことです。そういう友人がいるなら、友人に話を聞いてもらいましょう。

それから、「あの人のせいで自分は怒っている」ということは、つまり、そのあなたの嫌いな上司によって、自分の心が「怒り」というネガティブな感情に支配されてしまっていることだと、気づきましょう。

あの人に自分自身の心が支配されることの愚かさに気づいたら、あの人の支配から解放される一歩を歩みだしたのです。

あの人の言ったこと、やったことに、自分は振り回されたり支配されない。

あの人と同じレベルにならない。自分は自分として生きる。

あの人がなんと言おうと、わたしは価値ある人間であり、前向きに生きていく。

そういう考え方をしていくのです。

怒りという感情は、相手を苦しめないと気がすまない「執着」を生み出します。

そしてその原因の根底には、その人の言葉によって、自分自身の価値が否定されてしまった、心の傷があるのです。

その心の傷を癒やすために、自分自身に向かって、「わたしは素晴らしい」と言葉をかけることも有効です。

 

3.自分の中で語る言葉(セルフトーク)を肯定的なものにする

気がついてもいなくても、人は自分の中でいつも語り続けています。

人についてのネガティブな言葉でも、その言葉を一番近くで聞いているのは、自分自身なのです。

そのネガティブな自分の言葉で傷つくのも自分自身です。

ですから、心のなかの言葉を、肯定的な言葉にすることです。

「素晴らしい」。「感謝」。「きっと良くなる」

意識して、肯定的な言葉を使いましょう。

「どうせ」とか「だめだ」とか「むりじゃね」

という言葉は使わないことです。

 

感情が伴わなくてもいいのです。

むしろ自分が語る言葉によって、感情はあとからついてくるものなのです。

 

そして、感情が落ち着いて、冷静な判断ができるようになってから、

今の状況を変えていくための、具体的な方法について考え、決断していけばいいのです。

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