あなたは安定を求める人ですか。
つまり「変化」に対して、
否定的な人ですか。
それとも安定するより、
「変化」し続けることに肯定的な人ですか。
「変化」に対して否定的な人は、「変化」を自分の生活を脅かすものと捉えますね。
「変化」によって失われるディメリットだけを見つめるので、
これまで通りであるべきだと考えます。
でも「変化」がもたらすメリットには、あまり関心がないようです。
キーワードは「安心」「安定」です。
現在に耐えがたい不満がないのなら、
昨日と同じ今日を繰り返したい。
それが強い動機、そして目的となります。
なので、無理に変化をもたらす人は、
自分の安寧秩序を壊す、悪を行う存在に見えます。
さて、現代のように変化の激しい時代において、
今までの安寧秩序を求める人の心理状態は、
だんだん暗くなっていく可能性が高いのです。
なぜなら変化をデメリットと受け止めるので、
この社会の変化を、どんどん悪くなっていくように、受け止めるからです。
さらに、変化を意識的にも、無意識的にも遠ざけるので、
さらに変化に適応できなくなっていきます。
それでも変化の波は否応なしに押し寄せてきますから、
結果的に、世の中から徐々に取り残されていくことになります。
そして「昔はよかった」「この先どうなってしまうのか」
という暗い考えを、日々繰り返す人生を歩むことになります。
つまり、皮肉なことですが、
だれよりも安心・安定を大切にしていたからこそ、その安心・安定から遠ざかってしまうのです。
さて、後者は基本的に変化を「前進」「機会」であると捉えます。
その人は、変化によって得られるものにフォーカスします。
ですから、変化を積極的に受け入れ、変化をメリットに転換し、これからの生活に活かしていくか、
変化していく世界で、どのように生きていくか、
楽しむかということを考えます。
そういう人にとって、
今は常に不完全で、
より良きものに向かって、成長していくべきであり、
昨日と同じ今日いうことは、「停滞」と映ります。
ですから、変化を阻もうとする人たちのことを、
改革を阻む保守勢力という、悪と捉えます。
ただ、この人達の明日は、昨日よりだんだん明るくなります。
なぜなら、変化のメリットにフォーカスするので、
変化する社会を肯定的にとらえることができるからです。
ゆえに変化に対して積極的になり、
変化していく生活と、うまく付き合っていこうとするので、
そのための知識やスキルも、自然に身についていきます。
そして変化は、人の成長をうながします。
小さなことでも、常に新しいチャレンジや変化に触れていく人と、
365日代わり映えのしない生活を送りつづける人とでは、
数年後には、大きな差が生まれることでしょう。
その結果
変化を遠ざけて、
毎日同じルーティンワークをしてきた人に比べ、
時代に適応する能力、スキルは圧倒的に高まり、
結果的に、安定、安心も手に入れることになるのです。
変化というものを否定的に見る癖があるのか、
肯定的に見る癖があるのか。
それによって、やがて人生は違ったものになっていくでしょう。
どちらの道も、極端に行き過ぎてはよくなく、
バランスは大切です。
ただ、この世界を作られた創造主は、
常に新しい創造をなさるお方であり、
神に似たものとして作られた人間もまた、
新しい創造の力、クリエイティビティーを備えている命なのですから、
変化に怯えるのではなく、
変化を楽しむものでありたいと思うのです。
神さまが下さった、
一度きりの人生の時間なのですから。