不安と恐怖は、違います。
恐怖は原因がはっきりしていることです。
不安は原因がはっきりしていないものをいいます。
恐怖は、たとえば山で熊に遭遇したときに感じる恐れのことです。
自分がなにを恐れているのか、その原因ははっきりしています。
なので、その恐れから逃れようと必死に行動を始めます。
具体的には逃げるということをするでしょう。
つまり恐怖は、原因がはっきりしているので、そこから逃れるための具体的な行動を取りやすいのです。
会社が倒産したら、会社員は生活できない恐れがはっきりしたので、具体的に他の仕事を探すでしょう。
恐怖は、具体的な行動を生み出して、恐れを乗り越えさせようとするので、そのストレスに耐えやすいと言われます。
しかし不安は、原因がはっきりしていない恐れなので、ストレス状態がずっと続き、心や体が病んでしまう可能性があるのです。
不安を感じているのなら、その不安の原因を探る必要があります。
何に不安を感じているのか。仕事のこと、人間関係のこと、健康のこと。
具体的に不安を感じている理由を、紙に書き出して明確にすることが大切です。
原因が明確になったなら、具体的な行動や対処をし始めるからです。
たとえば、会社につとめているけれども、なんとなくこのまま働いていけるのか、不安を感じているとするなら、その不安を感じている原因はなんなのかを、紙に書いてみましょう。
そして、今から自分にできることを、取り組んでいくのです。
不安な状態とは、実は問題に向き合うことから逃げているのかもしれません。
でも、人は問題に向き合わないまま、不安でいるストレスよりも、むしろ問題に向き合って乗り越えていくストレスのほうが、耐えやすいのです。
クマに遭遇したら、グズグズしていないで逃げるのです。
クマがいるのに、見ないふりをしていたら、大変なことになります。
大丈夫。向き合ったなら、力がでてくるものなのです。
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