コラム

いきなり、1時間後に結婚式の司式をすることになった時の話

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もう、5年ほど前のことです。

電話がかかってきて、急に結婚式の司式を頼まれたことがあったのです。

それもいまから1時間後に式が始まるという結婚式。

頼まれていた牧師さんとホテル側の日程調整にミスがあって、その日牧師さんは遠くに出掛けてしまっていたんです。

時間になっても、式場に牧師さんがあらわれないので、ホテル側が連絡をして、日程のミスに気がついた。

それで急きょ、わたしのところに電話がきたのでした。

電話を受けながら、「そりゃいくらなんでも無理だ」と思ったけれども、「他に頼める人がいない」と言われたら、断れない。

電話を切った後、大急ぎで着替えながら、頭の中でイメージトレーニングをして、ホテルに駆け込んだのが、式の40分くらいまえ。

会場に駆け込み、式の係の人から大まかな流れを聞いて、頭に叩き込む。

でも、「本番でわすれたら小声で教えてくださいね」と、一言お願い。

「もし、わたしがこなかったら、どうなっていたんですか」と係の方にきいてみたら「考えたくもないです」と言われた。そりゃ、そうだろう。

30分前に、新郎新婦と顔合わせ。

「大丈夫。緊張しなくていいですよ。神さまの祝福を祈りますからね」と緊張気味の2人に語りかけたけど、
その言葉をその時一番必要としているのは、本当は、わたしだったと思う。

短いリハーサルやこまかい調整を終えたときには、式まであと10分くらいだった。
その間、たびたび心の中で祈る。

この状況を生み出したのは、わたしじゃないんだから。

この状況に投げ込んだのは神さまなんだから、神さまが責任をとってくださるでしょう。

もう、あとは神さまに委ねます。そう祈ったら平安になった。

式の5分前、そばにいた新郎に話しかける。気さくな好青年。

新婦と出会ったきっかけなどをきき、結婚式の中のメッセージの中におりこんだ。

二人とは、実に短い出会いだったけれども、本当に幸せな家庭を築いてほしい気持ちで、

つい「お互いのために神さまに祈ることを忘れないでください」とメッセージの中で語っていた。

彼らはクリスチャンではないけれど、この際、お互いのために祈ることに目覚めてほしいな。

兎にも角にも、式は無事に終わった。

1時間前には、「失敗したらどうしよう」とか、自分のことに心が向いてしまって、不安な気持ちが、

そのうち、この2人の新しい歩みに神さまの祝福を願う気持ちに変わって、

不安はどこかにいき、結婚式の間、静かな感動が心をおおった。

この出会いと出来事も、主からのプレゼント。

感謝します。

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執筆者について

執筆者:しゅういち

東京、山形などで牧師をし、現在は東京都小平市の花小金井キリスト教会で牧師をしています。牧師になるまえは、プロの吹奏楽団で仕事をしていました。

世界のベストセラーである「聖書」から、毎週日曜日、わかりやすくおはなししています。教会のホームページもどうぞご覧ください。

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