コラム

いきなり、1時間後に結婚式の司式をすることになった時の話

投稿日:

StockSnap / Pixabay

もう、5年ほど前のことです。

電話がかかってきて、急に結婚式の司式を頼まれたことがあったのです。

それもいまから1時間後に式が始まるという結婚式。

頼まれていた牧師さんとホテル側の日程調整にミスがあって、その日牧師さんは遠くに出掛けてしまっていたんです。

時間になっても、式場に牧師さんがあらわれないので、ホテル側が連絡をして、日程のミスに気がついた。

それで急きょ、わたしのところに電話がきたのでした。

電話を受けながら、「そりゃいくらなんでも無理だ」と思ったけれども、「他に頼める人がいない」と言われたら、断れない。

電話を切った後、大急ぎで着替えながら、頭の中でイメージトレーニングをして、ホテルに駆け込んだのが、式の40分くらいまえ。

会場に駆け込み、式の係の人から大まかな流れを聞いて、頭に叩き込む。

でも、「本番でわすれたら小声で教えてくださいね」と、一言お願い。

「もし、わたしがこなかったら、どうなっていたんですか」と係の方にきいてみたら「考えたくもないです」と言われた。そりゃ、そうだろう。

30分前に、新郎新婦と顔合わせ。

「大丈夫。緊張しなくていいですよ。神さまの祝福を祈りますからね」と緊張気味の2人に語りかけたけど、
その言葉をその時一番必要としているのは、本当は、わたしだったと思う。

短いリハーサルやこまかい調整を終えたときには、式まであと10分くらいだった。
その間、たびたび心の中で祈る。

この状況を生み出したのは、わたしじゃないんだから。

この状況に投げ込んだのは神さまなんだから、神さまが責任をとってくださるでしょう。

もう、あとは神さまに委ねます。そう祈ったら平安になった。

式の5分前、そばにいた新郎に話しかける。気さくな好青年。

新婦と出会ったきっかけなどをきき、結婚式の中のメッセージの中におりこんだ。

二人とは、実に短い出会いだったけれども、本当に幸せな家庭を築いてほしい気持ちで、

つい「お互いのために神さまに祈ることを忘れないでください」とメッセージの中で語っていた。

彼らはクリスチャンではないけれど、この際、お互いのために祈ることに目覚めてほしいな。

兎にも角にも、式は無事に終わった。

1時間前には、「失敗したらどうしよう」とか、自分のことに心が向いてしまって、不安な気持ちが、

そのうち、この2人の新しい歩みに神さまの祝福を願う気持ちに変わって、

不安はどこかにいき、結婚式の間、静かな感動が心をおおった。

この出会いと出来事も、主からのプレゼント。

感謝します。

-コラム

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

親の育て方で子どもの性格は変わるのか?

「親の育て方が悪かったから、自分はこうなった」という人や、 「子どもがこんな性格なってしまって、自分は子育てに失敗した」 という言葉をきいたことはありませんか? 「まさに私がそうだ」という人もいるかも …

過去の恨みからの自由

RobinHiggins / Pixabay プロボクシングの勅使河原(てしがわら)弘晶さんは、中学時代から窃盗や傷害事件を繰り返していたのだそうです。 少年院にも2度も入ったことがあります。 そんな …

「ヒトラーを欺いた黄色い星」を観て、平和を考える

geralt / Pixabay8月は平和を祈る月です。  7月28日から公開されている「ヒトラーを欺いた黄色い星」という映画を観ました。 ナチス・ドイツ時代。ベルリンでホロコーストを免れて身分を隠し …

大杉漣さんの遺作「教誨師」は「福音」だ

Free-Photos / Pixabay 2018年2月に亡くなった、俳優の大杉漣さんの主演作であり遺作となった「教誨師」を観ました。  この映画は、死刑囚と定期的に面談をする「教誨師」のボランティ …

「注文を間違える料理店」という不思議な「平和」

GraphicMama-team / Pixabay 去年の6月そして9月に二日間限定で「注文をまちがえる料理店」が試験的にオープンし話題になりました。 「注文をまちがえる料理店」で注文を取るスタッフ …

執筆者紹介

しゅういち

牧師を20年以上しています。哲学、神学、心理学、カウンセリングなどの学びと、沢山の人との出会いを通して学んだことのエッセンスをお伝えします。

最善の注意をはらって情報を記載していますが、当サイトの情報は、あくまで利用者の方自身の責任でご利用頂きますよう、ご了承ください。