「内向的人間のすごい力」スーザンケインという2013年に出版されたミリオンセラーがある。
内向的とは、つまり、外交的社交的な性格の反対。
具体的には例えばこんなリストがあげられている。
・グループよりも一対一の会話を好む
・文章の方が自分の表現しやすいことが多い
・一人でいる時間を楽しめる
・周りの人に比べて他人の財産や名誉や地位にそれほど興味がないようだ
・聞き上手だと言われる
・大きなリスクを冒さない
・邪魔されずに没頭できる仕事が好きだ
・誕生日はごく親しい友人一人か二人または家族だけで祝いたい
・他人と衝突するのは嫌いだ
・考えてから話す傾向がある
・外出して活動した後はそれが楽しい体験だっても消耗したと感じる
・忙しすぎる週末より何もすることがない週末を選ぶ
・一度に複数のことをするのは楽しめない
このようなリストにより当てはまる人は、内向的傾向が強いということ。
そして、著者は最初に、特に時代のアメリカにおいて外向的な性格が理想とされ、ビジネスの成功と直結するように考えられていることへの疑問から始まり、実際、内向的なリーダーに、有能なリーダーがのたくさんいることが記されていく。
前半部分で心に残ったのは、外交的なリーダーが成功するグループは、その部下が受動的、依存的である場合が多く、反対に内向的なリーダーが成功するグループは、部下が能動的で積極的な場合が多いという仮説がデーター付きで論じられているところ。
つまり、本当の意味で、メンバーの一人ひとりの能力が生かされていく現場には、内向的なリーダーによるリーダーシップがあるということなのです。
「自分は内向的で、リーダーシップがない」と、思い込んでいる人に、超お勧めです。