より良く生きる知恵

なんで、わかっちゃいるけどできないのか?

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Seanbatty / Pixabay

英語の勉強を何年もしているのに、話せないとか、人の歌や楽器のうまい下手は分かるけれど、自分は歌も楽器も上手にできないということがありますよね。

小説を鑑賞することはできても、小説を書くことは簡単ではないでしょう。

なぜでしょうか?

人間の脳には、「感覚系学習の回路」と「運動系学習の回路」があります。

感覚系とは、「見る」「聞く」「感じる」などの、情報のインプットを司るとことで、運動系とは、実際に手足を動かして、情報を出力することを司る領域です。

そして、この感覚系回路と運動系回路は、直接には連絡をとりあっていない、つまり繋がっていないのだそうです。

ですから「いいものがわかる」(感覚系)のに、「実現できない」(運動系)ということが、一人の人の中で起こるわけですね。

現代はインターネットの発達によって、沢山の情報に触れ、いつでもインプットすることができる素晴らしい時代です。

ユーチューブやブログなどによって、だれでも、いつでも、高度なインプットができる時代となりました。

しかし、「入力」の機会が増えただけ、「出力」も増えたのかと言えば、そうでもないでしょう。人間の脳は、出力するよりも入力することを求めるようなのです。結果として、「入力過多」の状態となります。

「入力過多」になるとますます「出力」がしづらくなります。

 

なぜなら「耳が肥えてしまう」ので、それに見合っただけの完璧な「出力」を求めるようになるからです。

 

そのせいで、「まだまだだめだ」とか「わたしはこんなものではない」と完璧主義に陥ってしまい、

 

「出力」しなくなっていくわけです。

そして、運動系が発達しないまま、感覚系だけが発達するアンバランスな状態となっていきます。

 

ですから、インプットしたら、意識的に不完全でもとにかく「アウトプット」することが大切なのです。

日本人が英語を勉強しても話せないのは、話せないのではなくて「話さない」「話す機会がない」からです。

歌や楽器がうまくならないのは、練習しないからです。

感覚系の回路は聞くだけで発達しますが、運動系の回路は反復練習することでしか、発達しません。

 

失敗しても、不完全でも、なんどでも繰り返して「アウトプット」することです。

 

現代は圧倒的に「入力」に偏ってしまう「耳年増状態」になりやすい時代です。

知っていること、聞いたこと、感動したことを、つたなくても、不完全でも、意識的に言葉にして「出力」してみましょう。

 

それがこの「わかっているのにできない」という状態から脱して

 

自分というものを表現し、新しいものを作り出していく喜びや、豊かさを味わっていくことになるからです。

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執筆者紹介

しゅういち

牧師を20年以上しています。哲学、神学、心理学、カウンセリングなどの学びと、沢山の人との出会いを通して学んだことのエッセンスをお伝えします。