より良く生きる知恵 心の弱さを感じる時

スピリチャルは、やばいです

投稿日:2019年6月22日 更新日:

LoganArt / Pixabay

今や、すっかり定着した「スピリチュアル」という言葉。

それを使って人を集める人々は、伝統的な宗教とは違うイメージを作ろうとして、「波動」とか「宇宙意識」のような言葉を並べます。

しかし内容は、昔からある占いやオカルトであったり、スピリチャルカウンセラーと名乗る人が、自己肯定感の低い人の、自己肯定感を引き上げる言葉を語って、いい気持にしてあげているものであったりします。

「スピリチュアル」で人生を棒に振る中高年たち、悲劇の実例集

中高年の、頑張っても先が見えてきた不安。特に経済的な不安から、半信半疑でこのようなものに足を踏み入れていき、

スピリチャルカウンセラーなどを名乗る存在から、 たとえば『これまでに恋愛で失敗したことがありますね?』という、ほとんどの人が『はい』と答えるようなことを言って、「え、この人は自分のことを言い当てた」と錯覚させて(コールドリーディングという手法)、信じさせ、依存させるということをするわけです。 そして、スピリチャルカウンセラーなどに、依存させていくようです。

また、スピリチャルの人は、こういうことを言います。

「自分を愛しなさい。自己愛ことが最も大切。自己愛を高めることでお金を稼げる。自己愛によって幸せになり、問題を解決できる」

「波動の低い人にかかわると、自分の波動が下がる」

つまり、自分を愛し、自分の波動を高めていくと、悪いことではなく、いいことを引き寄せることになり、お金も手に入り、問題も解決し、幸せになれるといい、

またネガティブな言葉を巧みに語り、

「これから日本は大変な時代がやってくる」

「経済的に生き残るためには、マインドが大切」

などと危険をあおり追いつめて、自分に依存させようと誘導します。

こういうスピリチャルに触れ続けていると、

「人のことはどうでもいい。自分は波動を高めて、わたしは生き残る」という、自己中心な人間にますますなっていくでしょう。

スピリチャルの人々からは、

「それはあなたに問題があるんじゃないか」と問われたり、「自分勝手なんじゃないか」と批判されたすることは、ほぼありません。

いつも自分を肯定してくれるメッセージを聞き続け、悪いことが起こるのは、先祖や、周りの人や、波動の低い人々からの影響ということにします。

そうしないと、お客さんが逃げてしまうからです。

しかし本来

「そのようなあなたの自己愛こそ、むしろあなたや、周りの人を不幸にしているんじゃないか」と問う

それが本物の宗教です。

Ben_Kerckx / Pixabay

ちなみに、キリスト教は、この世界を創造した愛の神から、人間は離れて自己中心という罪に落ち、お互いに争い合うものとなったと、教えます。

有名なアダムとエバのお話です。

自己中心のゆえに、二人は愛し合えなくなったばかりではなく、彼らの子どもたちは最初の殺人さえ犯します。

聖書は自己中心を不幸の源と告げているのです。

自己中心とは、言い換えれば、自分が「王様」になることです。

「王様」同士が、相手を支配しようとすれば、争い合うのは当然の結果でしょう。

本当の王様は、天地を造られた「神」だけ。

自己中心、自分が王様という、その王座から降りて、

神中心、神様にこそ、平和の王様になっていただき、神様の言葉に聞き従っていきる。

そのような人と人とは、互いに争わずに、共に生きられるようになるのです。

そのために、キリストは人の罪を背負って十字架に死に、復活しました。

その神の救いを信じて、神と隣人を愛する生き方への導くのがキリスト教です。

Capri23auto / Pixabay

さて、スピリチャルという言葉が流行りだすと同時に、

「自分らしく生きる」「自分の好きなことをやって生きる」という言葉も流行りだしました。

いつも、人の目を気にして、自分を押し殺して生きている日本人には、

この「自分らしく生きる」という言葉は、自由と解放の言葉として、心に響いたのでしょう。

しかしこの「自分らしくいきる」という言葉も、注意が必要です。

神に造られ、神がデザインした「自分らしく生きる」ととらえることが大切です。

また、神が与えた才能を生かすために「自分の好きなことをしていきる」と、とらえることが大切です。

そうでなければ、「自分らしく生きる」とは、つまり「自分勝手に、自分中心に生きる」と勘違いされてしまいます。

それではこの世界は「自分らしく生きる、自分勝手な王様」たちによる、争いと争奪の社会になってしまいます。

とにかく、自分中心こそが、わたしたちを苦しめている悪の現況なのです。

さて、そろそろ話をまとめましょう。

スピリチャルのいったいなにがまずいのか。

ずばり、それは「自己中心」「自己愛」を強めるからです。

→超、簡潔な仏教解説

-より良く生きる知恵, 心の弱さを感じる時

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

失業したら、人生おしまいか?

rebcenter-moscow / Pixabay  わたしは今50代です。 高校を出て、すぐに公務員として13年働きました。 そして、事情で、次の仕事も決めないままに、30過ぎて公務員をやめ、アル …

まだ少ししか生きていない

Larisa-K / Pixabay黒澤明脚本・監督の「生きる」という映画をご存知でしょうか。 市役所に勤める平凡な主人公が、胃ガンであと半年しか生きられないと知り荒れるが、だれかのためになる仕事を精 …

世の「夫」必見 映画「今度は愛妻家」

最近、アマゾンプライムで観た映画。 「今度は愛妻家」2009年の作品です。 もとは演劇の作品だったものを、映画化したそうですね。 ほとんどの場面が家の中の出来事なので、劇場向きだと思いました。 それだ …

人はなんのために生きるのか、という稲盛和夫さんの講演を聴いて

Alexas_Fotos / Pixabay 稲盛和夫さんの講演を聴いて 10年くらい前、稲盛和夫氏(京セラ(株)名誉会長)の講演会を聴きに行ったことがあります。 テーマは「人はなんのために生きるのか …

パーソナリティ障害とそのままの自分を受け入れられることの関係

Ben_Kerckx / Pixabay わたしは牧師としてたくさんの方々と出会ってきましたが、 幼少期に、親から「あなたはだめだ」という人格否定の言葉をかけられすぎた人の中には、 おとなになってから …

執筆者紹介

しゅういち

牧師をしています。聖書や沢山の人との出会いを通して教えられ、気づいたことを、分かちあっています。

超わかりやすいキリスト教入門のテキストお分けします 日本人だけ知らない、世界の常識キリスト教。そのエッセンスを