より良く生きる知恵

知的エリートが、オウム真理教になぜハマったのか?

投稿日:2018年1月20日 更新日:

maxlkt / Pixabay

オウム真理教による地下鉄サリン事件から20年以上経って、当時を知らない若者も増えてきました。

 

オウム真理教は2000年に「アレフ」に改称し、その後2007年に「ひかりの輪」に、その後また分派して3つの団体になっています。

 

驚きなのは、「アレフ」は教団の代表であった麻原彰晃死刑囚(本名・松本智津夫)への信仰を強め、勧誘を活発化させていることで、

 

現在の信者は約1450人ですが、毎年100人程度の入信者がいるのだそうです。

 

その殆どが、事件を直接知らない20代の若い世代です。

 

当時、事件を引き起こしたオウム真理教の元幹部には、知的エリートが沢山いました。

 

教団と関わらなかったら一流の研究者になった人もいたと言われます。

 

知的エリートだからこそ、知識によってはみたされないものを、そこに求めたのでしょう。

 

さて日本の教育においては、宗教について子どもたちにちゃんと教えようとしません。

むしろ宗教に対する偏見ゆえに、向き合わずに遠ざけてきたので、

宗教的な空白ができてしまい、若者たちは免疫もないままに、

「カルト」や「スピリチャル系」などと出会わされて、

 

すっかり熱病に侵されてしまう。

 

ハマってしまう、ということが起こるのでないでしょうか?

 

つまり皮肉なことに、「宗教は危ない」と思って遠ざけるから、

むしろ子どもたちは、免疫もないまま、

社会人になり、人生の苦しみに向き合う術をもたず、

悪質な「カルト」の餌食になってしまうこともあるんじゃないか。

そう思っているのです。

 

ですからこれからの時代は、宗教的な知識と実践において、

こどもたちを「情報弱者」の状態のままにおかないで、

自分の人生や生きる意味、生きる喜びについて

伝統的な宗教が何を大切に伝えようとしているのかを知り、

「カルト」に取り込まれないように、自分の頭で考え行動できる教育をしていくことが、大切なんじゃないかと思うのです。

 

→やさしいキリスト教入門

-より良く生きる知恵

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

日大と関学アメフト部の人としての誇り

TheDigitalArtist / Pixabay 5月6日に行われた、日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボールの定期戦で起きた騒動。   関学大の選手に悪質なタックルを仕掛けて負傷 …

夫婦関係がもつれるのは、おそらく「愛」がないからではないのです。

3194556 / Pixabay 夫婦関係がもつれるのは、「愛」がなくなってしまったから、と考えてしまうことがありませんか。 それよりも、実は男性と女性は必要が違うということに、気づいていないからか …

「人は何のために生きるのでしょう」

Hermann / Pixabay 10年くらい前、稲盛和夫氏(当時 京セラ(株)名誉会長)の講演会を聴きに行ったことがあります。 テーマは「人はなんのために生きるのか」という興味深いものでした。 会 …

夫婦関係を改善する一つの考え方

photo-graphe / Pixabay 夫婦関係を考える時、「愛」についてはよく語られると思いますが、「尊敬」については、ほとんど考えられてこなかったのではないかと思います。 お互いに「愛し合っ …

言葉には力があります

Ben_Kerckx / Pixabay 人は言葉を食べて生きています。 昔、ある国の王様が、人間がなぜ言葉を話せるのかを知ろうとして、赤ちゃんになにも語りかけてはならないという実験をしたところ、赤ち …

執筆者紹介

しゅういち

牧師を20年以上しています。哲学、神学、心理学、カウンセリングなどの学びと、沢山の人との出会いを通して学んだことのエッセンスをお伝えします。

最善の注意をはらって情報を記載していますが、当サイトの情報は、あくまで利用者の方自身の責任でご利用頂きますよう、ご了承ください。