やさしいキリスト教入門

<5>祈ってごらん、わかるから

投稿日:2018年1月1日 更新日:

キリスト教の「お祈り」って、まさに「主」とのコミュニケーションのことなのです。

神様の有難い教えを、ただ勉強して信じることが、信仰じゃないんです。

何度も言いますけど、「主」とのコミュニケーションなんです。信仰って。

人と人とのコミュニケーションも、まずは言葉を使うでしょう。

神様とのコミュニケーションもまずは「言葉」からなんです。

聖書の言葉を読んだり聞くことによって、あなたの心になにか不思議に響いてくる

そんな経験が起こったら、それは「主」からの語りかけだと、気づいて下さいね。

 

そして心に響いてきた言葉に触発されて、自分の中から引き出されてくる言葉を、「主」に向かって語る。

 

それを「祈り」というのです。

 

もちろん、人間同士のコミュニケーションでも、言葉にしなくても伝わる交流があるように、

お祈りもまた、言葉にしない黙想の祈りもあります。でもそれも「主」とのコミュニケーションにはなんら変わりはありません。

なので、キリスト教の祈りは最初に「主」への呼びかけから始まることが多いのですよ。

「主よ」とか「天の父よ」とか「主イエスよ」とかね。

 

さてイエス・キリストは、祈る時はこのように祈りなさいと、聖書の中で教えているのです。

「『天におられるわたしたちの父よ、/御名が崇められますように。

御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の上にも。

わたしたちに必要な糧を今日与えてください。

わたしたちの負い目を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のある人を/赦しましたように。

わたしたちを誘惑に遭わせず、/悪い者から救ってください。』(新約聖書マタイによる福音書6章9節~13節)

 

これは「主イエス」が教えて下さったので、「主の祈り」といわれています。

今日はこの祈りの詳しい内容まで踏み込みません。

 

でも一つだけ大切なポイントをいえば、

神様への呼びかけです。

あなたと「主は」

なんと「天におられるわたしたちの父よ」という呼ぶ関係なんです。

 

「天」といっても、空高く宇宙の果てのことではないのですよ。

「地」がこの宇宙で、「天」はこの宇宙とは次元の違う「主」のおられる領域。

「天」は次元が違うだけで、すぐ近くなのかもしれません。

だから宇宙の果てまでとどく大きな声で祈らなくても、ちゃんと「天」にはとどきますから、安心してください。

 

いつでも、どこでも、だれでも、「主よ」と呼びかければ、その祈りは「天」に届く。

そのように、「主」とあなたを繋げているのが「聖霊」。

聖霊が働かれるからこそ、祈ることもできるのです。

いまあなたの周り、四方八方が壁にかこまれてふさがっているとしても、

「天」の扉はいつもあいている。いつでも「主よ」と祈れば、「主」「イエス・キリスト」とつながることができるのです。

 

これって、すごくないですか。

国の首相とか大統領への直通電話より、すごいじゃないですか。

「天におられるわたしたちの父」にいつでも、どこでもつながる祈りという回線を、

あなたは手に入れているのだから。

 

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