映画

「ヒトラーを欺いた黄色い星」を観て、平和を考える

投稿日:

geralt / Pixabay

8月は平和を祈る月です。

 7月28日から公開されている「ヒトラーを欺いた黄色い星」という映画を観ました。

ナチス・ドイツ時代。ベルリンでホロコーストを免れて身分を隠しながら生活し、監視の目をすり抜けて終戦まで生き延びた約1500人のユダヤ人がいました。

その内の4人の証言をもとに、それぞれがどのようにしてユダヤ人であることを隠して、秘密警察の捜査や監視の目を逃れて生き延びることができたのかを映像にした映画です。
 

4人のサバイバルストーリは、それぞれにまったくちがった劇的な物語ですが、しかし彼らに共通していたのは、ユダヤ人の彼らを匿い、あるいは支えたドイツ人がいたということでした。

救われた彼らが口をそろえて言うのは、当時のドイツ人のすべてが悪かったわけではなく、自分たちを助けてくれたドイツ人もいたことを、語り伝えたいのだという事だったのです。

 戦争という狂気は、人を敵と味方に分けてしまいます。

しかし本来人間は敵も味方もない、神に造られた尊い命であることに気づいた人から、

たとえ小さく無力に見えても、平和は確実に世界に広がっていくのではないでしょうか。 

-映画

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

映画「おくりびと」と「関係の癒し」と「福音」

 2008年公開の映画「おくりびと」は、当時 アメリカの第81回アカデミー賞 外国語映画賞や第32回日本アカデミー賞の「作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・撮影賞・照明賞・録音 …

『レ・ミゼラブル』:赦しと救済の物語

  2012年に公開された映画『レ・ミゼラブル』は、ヴィクトル・ユーゴーの不朽の名作を基にした壮大なミュージカル映画です。この映画は、19世紀のフランスを背景に、愛、希望、赦し、そして人間の尊厳を探求 …

「father カンボジアへ幸せを届けた ゴッチャん神父の物語」をみて。出会いと別れの傷から実っていくもの

吉祥寺のココマルシアターで、「father カンボジアへ幸せを届けた ゴッチャん神父の物語」を観ました。 2015年、8月。カトリック神父・後藤文雄、愛称・ゴッちゃん(撮影当時86歳)のドキュメント。 …

映画『Girl/ガール』を観て

MtF(男性の体に生まれながらも心は女性)のトランスジェンダーの少女ララがバレリーナを目指す映画「GIRL」を観ました。 2018年のカンヌ映画祭でカメラ・ドール賞受賞した話題の本作は、ルーカス・ドン …

きっと、うまくいく

劇場公開日 2013年5月18日 2009年製作/170分/G/インド原題:3 Idiots配給:日活 映画館に観に行くのもいいが、アマゾンプライムで無料で見れる映画のなかで、ネットで評判の …