7月28日から公開されている「ヒトラーを欺いた黄色い星」という映画を観ました。
ナチス・ドイツ時代。ベルリンでホロコーストを免れて身分を隠しながら生活し、監視の目をすり抜けて終戦まで生き延びた約1500人のユダヤ人がいました。
その内の4人の証言をもとに、それぞれがどのようにしてユダヤ人であることを隠して、秘密警察の捜査や監視の目を逃れて生き延びることができたのかを映像にした映画です。
4人のサバイバルストーリは、それぞれにまったくちがった劇的な物語ですが、しかし彼らに共通していたのは、ユダヤ人の彼らを匿い、あるいは支えたドイツ人がいたということでした。
救われた彼らが口をそろえて言うのは、当時のドイツ人のすべてが悪かったわけではなく、自分たちを助けてくれたドイツ人もいたことを、語り伝えたいのだという事だったのです。
戦争という狂気は、人を敵と味方に分けてしまいます。
しかし本来人間は敵も味方もない、神に造られた尊い命であることに気づいた人から、
たとえ小さく無力に見えても、平和は確実に世界に広がっていくのではないでしょうか。