より良く生きる知恵

現状維持は居心地はよくても、やっぱりまずいんです

投稿日:

27707 / Pixabay

動物園のライオンは、サバンナにいた頃は空腹に耐えながら、自分で餌をとるために歩きまわっていたでしょう。

 

しかし動物園の檻の中で争いもなく、毎日おいしい餌までもらううちに、ライオンらしく駆け回っていた大草原の自由な姿はどこへやら。

 

狭い檻の中の暮らしがすっかり気に入ってしまった、寝てばかりの巨大な猫になるわけです。

 

人間も「住めば都」という諺があるように、同じ環境、同じ場所に慣れ親しみ居心地がよくなると、その状態をできるだけ維持する力が働きます。

 

新しいことが続かない。三日坊主になりやすいのも、今までとは違うことや、変化や成長という居心地を悪い場所にとどまれず、居心地のよい「現状維持」へと向かわせる強い力があるからです。

 

そんな居心地のいい現状から、だれかが飛び出そうとするなら、周りの人は自分も居心地が悪くなるので、不安になり、その人のすることを批判したり、やめさせようとするものです。

「もしうまくいかなかったらどうするの」

「できるわけないよ」

「どうせ無理」

 

わたしたちが生きる喜びを感じられなくなるのは、そんな現状維持の心地よさのなかにいるときでしょう。

それは本当は大草原を走り回ることに喜びを感じるライオンが、

わざわざ走り回らなくても、毎日決まった時間に餌をもらえる、目の前の喜び

心地よさによって、

自分らしく生きる喜びを見失った、太った猫になってしまうように。

 

たしかに現状を変えることは、楽なことではありません。

 

震えるようなチャレンジが必要なこともあるかもしれません。

 

しかし、神様が与えてくれた一度しかない自分の人生なのですから、

 

自分らしく生きていく喜びを、味わっていきていきたいのです。

 

-より良く生きる知恵

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

夫婦関係がもつれるのは、おそらく「愛」がないからではないのです。

3194556 / Pixabay 夫婦関係がもつれるのは、「愛」がなくなってしまったから、と考えてしまうことがありませんか。 それよりも、実は男性と女性は必要が違うということに、気づいていないからか …

失業したら、人生おしまいか?

rebcenter-moscow / Pixabay  わたしは今50代です。 高校を出て、すぐに公務員として13年働きました。 そして、事情で、次の仕事も決めないままに、30過ぎて公務員をやめ、アル …

お金がたくさんあれば自由になれる、というわけでもないのです

stevepb / Pixabay もうすこしお金があったら、自由にすきなことができるのに。 そう思いますよね。 こどもは、お金さえ手に入れば、うっとうしい親から離れて、自由な生活ができるとおもうでし …

不安と恐怖の違い

  TheDigitalArtist / Pixabay恐怖と不安は違います。 不安と恐怖は、違います。 恐怖は原因がはっきりしていることです。 不安は原因がはっきりしていないものをいいます …

今の状態を肯定するなら、しみじみとした喜びが心に湧いてくるでしょう

MAKY_OREL / Pixabay 今を肯定しよう 「いまの状態はだめで、なにかを変えてもっと良くしなければならない」と「今を否定する」ことから考えをはじめていませんか。   「今はだめ …