やさしいキリスト教入門

宇宙内を認識し悟る仏教、宇宙外からの語りかけを聞くキリスト教

投稿日:2019年9月3日 更新日:

LoganArt / Pixabay

仏教はこの宇宙内部の真理、道理を人間の認識によって悟るのですが、

キリスト教はこの世界を造られた神を認識しようとするので、

この世界の中に生きる人間の側からは認識することができず、

原理的に、神の側からの語りかけに聞くしかないのです。

仏教が最新の脳機能学、認知学と親和性が高いのは、ある意味必然で、

両者ともに、その射程は人間が認識できる宇宙内部に限られます。

ですから、宇宙を創造した神というものを、前提にはできないのです。

一方キリスト教は、この宇宙内ではなく、そとに創造主がおられ、

しかも、遠くにではなく、神は近くにおられ、語り続けていると証言します。

それは、たとえるなら、お母さんのお腹の中にいる胎児が、

胎盤という自分を包んでいる宇宙の外側から響いてくる、

子に語りかける母の愛の声を聞き取るようなイメージです。

ですから、胎盤のなかでいくら母を探してもいないのと同じで、

宇宙内に創造主を探してみても、みつかりませんが、

実はもっともこの宇宙のそばに、この宇宙を包んでいる、創造主が、

胎盤の中にいる、我が子に語りかける母親のように、

ご自分が創造した宇宙内の、神の子たちに、

預言者とか、イエスキリストの言葉や、それらを記した聖書の言葉を通して、

今に至るまで語り続けておられ、

そのような神の側からの働きかけのことを、聖霊と表現しながら、

天の親の声の響きを聞き分け、聞き取る信仰が、

キリスト教であるわけです。

-やさしいキリスト教入門

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