心と体の健康について

心と体の不調の原因はどこからくるのか

投稿日:2018年9月19日 更新日:

valiunic / Pixabay

人は、自分の意思の力だけで、生きているように思い込みやすいですが、

実際には、自分の意思によっては、自分の体のほとんどをコントロールできないわけです。

自分の意思とは無関係に、心臓は動き、あらゆる臓器はその役目を果たします。

いちいち自分の意思で命令しなくても、自律神経によって心臓の鼓動や内臓や免疫などは、

絶妙なバランスで、コントロールされているわけです。

もし、この自分が意識せずに行っている様々な処理を、いちいち意識して行なわなければならないのだとしたら、

一日だって生きられません。第一眠ることさえできません。意識をなくした瞬間に、心臓はとまってしまいます。

人間の体には、いちいち意識しなくてもちゃんと生きられるように、自律神経をはじめとしたさまざまな自動調整機能が、あらかじめ備えられているわけです。

この自動調整機能がバランスよく機能するための「無理」のない生活こそ、心身の健康には大切でしょう。

広辞苑を引くと「無理」とは、「道理のないこと」とあります。

そして「道理」とは、「あるべきみちすじ」のこととあります。

「無理」をすると、体や心を壊すのは、

人の体のなかに備わっている、精巧ないのちのシステムの「道理」「あるべきみちすじ」を無視するからであり、

そうまでして、「自分の意思」や「他人の意思」を貫き通す、「無理」な生活によって引き起こされた、

体の精巧なバランスの異常状態のように、思うわけです。

もちろんこれは医療の話ではなく、考え方の話です。

ただ、医療も「この精巧な体のシステム」をサポートするのがつとめなのであって、

自分の体を治すのも、自分の体の精巧なシステム自身であるわけです。

ですから「自分や他人の声」にかき消されがちな、この「体」という素晴らしいシステムからの「声」に、

耳を澄ますあり方、生き方、生活習慣が、

心身の健康のために大切であることに、気づいておきたいのです。

 


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