心の弱さを感じる時

人は一人では生きられないけれど、友達がたくさん必要なわけじゃないんです。

投稿日:2018年9月18日 更新日:

Bess-Hamiti / Pixabay

第二次世界大戦が終結してから29年の時を経て、フィリピン・ルバング島から日本へ帰還を果たした小野田さんが、

晩年自身が主催していた自然塾で「人は一人では生きていけない」ということを言っておられたそうです。

一人で生き抜いてきた小野田さんの言葉ゆえに、非常な説得力があります。

強靭な精神力とサバイバルスキルで、生き抜いてきた小野田さん。

体を維持するための食べ物は一人でも確保できる。

しかし人には、心の食べ物として、自分とはちがう他の人格との交流が必要なのでしょう。

でも、そばに人がいれば、心の交流が実現するかといえば、そんなに簡単にはいかないのです。

むしろ周りに人が溢れているにもかかわらず、心の交流がないなら、人は深く孤独を感じるでしょう。

SNSなどで、表面的な友達関係をいくら広げても、孤独は癒やされないし、

むしろ、そんな意味のない表面的な人間関係を維持するために、多大な時間、付き合い、労力を浪費することになるわけです。

しかし反対に、心を開くことのできる友人が、一人でもいれば、孤独はいやされ、心も満たされ、活き活きと生きることができるもの。

そのような、自分の弱ささえも、心を開いて分かち合える人をこそ、友達というわけです。

SNSの友達とか、会社が学校で友達と思っている人の、殆どは、実は単なる「知り合い」

「知り合い」がいくらいても、友達が一人もいない人は、やっぱり孤独。

友達は、そんなにたくさんいいりません。そもそも、たくさんの人に自分の心を開き続けることは、しんどいし不可能でしょう。

そういう意味で、友達は少なくてもいいんですよ。

-心の弱さを感じる時

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