やさしいキリスト教入門

<10>とりあえず、新約聖書ってなに

投稿日:2018年1月1日 更新日:

前回までは旧約聖書についてお話してきましたね。

旧約聖書は天地を造られた「主」がイスラエルの民を選び、愛し、神の民として歩むために「律法」という教えをあたえられたということまで、ご理解いただけたでしょうか?

 

「主」がイスラエルの民を選ばれたのは、イスラエル「だけ」を愛するためではなくて、イスラエルを「通して」すべての人を愛し救うためでしたね。

そのために「主」は「律法」をその生きる道しるべとしてイスラエルに与えたのですが、結果的に言うとイスラエルの民はその「律法」に従って歩みぬけなかったのです。

その結果、

国が北と南に分裂したり

大国に責められて滅ぼされたり

捕囚といって、民ごと捉えられてしまったり

 

散々な目にあうことになります。

そしてその苦難から救う「メシア」「キリスト」が待ち望まれるようになっていくのですね。

 

こういう旧約聖書の聖書の歴史の流れを知っておくと、新約聖書がさらによくわかるようになるんですよね。

そういう学びの助けに、こんな本もあります。

聖書全巻が「イラスト」で分かりやすく語られていて、とてもいいですよ

 

 

さて、ちなみに「メシア」はヘブライ語で、「キリスト」はギリシャ語で、同じ意味の言葉です。

神が「油を注がれた者」という意味で、民を救う救い主を意味しています。

そういう時代背景の中で、イエス・キリストが生まれるのですね。「イエス」が名前で「キリスト」は「救い主」という職名です。

 

さて、続く新約聖書の内容でとても重要な部分は、まさにこのイエス・キリストについて書かれている福音書です。

次に、イエス・キリストを信じた人々が、当時の世界に広がっていった様子が記されている「使徒言行録」

次に、に当時の「教会」に宛てて書かれた、「使徒パウロなどの手紙」の数々

最後に、神秘的な表現で、終末について記される「ヨハネの黙示録」

 

1.福音書イエス・キリストについて語られている)

2.使徒言行録(最初の教会が広がっていく様子)

3.パウロなどの手紙(教会の信仰指導のための手紙の数々)

4.ヨハネの黙示録(迫害の中の信仰や終末に関する内容)

 

大雑把にこんな感じで押さえておいていただければ、十分ですよ。

次回は、福音書を読み進めていくための、コツについてお話しますね。

それでは、また・・・

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