「親の育て方が悪かったから、自分はこうなった」という人や、
「子どもがこんな性格なってしまって、自分は子育てに失敗した」
という言葉をきいたことはありませんか?
「まさに私がそうだ」という人もいるかもしれませんね。
このテーマは、子育て中の方や、親との関係に複雑な思いを持っている方にとって、とても気になるテーマだと思います。
この「親の育て方によって、子どもの性格が変わるのか」というテーマについて、調べた研究があるそうです。
それは、別々の家庭環境において育てられた、一卵性双生児の双子を追跡調査した研究です。
つまり、同じ親から同じ遺伝子を受け継いだ状態で、家庭環境だけが違うという双子の性格についての研究の結果です。
たとえば、以下の項目について、このような結果が出ています。
体重は遺伝の影響が80%
家庭環境が体重に与える影響は3%。
友人関係による影響は17%
メンタルの弱さは58%が遺伝子。家庭環境が7%。友達関係が49%。
外交性は遺伝が54%。家庭環境が2%。友達関係が48%。
男っぽさ、女っぽさは遺伝が52%。家庭環境が9% 友達関係が57%
柔軟性は遺伝が38%、家庭環境が8%、友達関係が54%
衝動性は遺伝が38%、家庭環境が1%、友人関係が52%
足して100%にならないのは、複合的な状況があるからかと思いますが、以上の結果から、家庭環境が性格に及ぼす可能性は、非常に低いことだけは明らかだとおもいます。
逆を言うと、親の育てかたが、子どもの性格に影響を与えることはほとんどなく、
親が子どもの人格形成にできる良いこととは、こどもの学校や環境を整えてあげること、といえるのではないでしょうか。