より良く生きる知恵

夫婦関係を改善する一つの考え方

投稿日:2019年1月21日 更新日:

photo-graphe / Pixabay

夫婦関係を考える時、「愛」についてはよく語られると思いますが、「尊敬」については、ほとんど考えられてこなかったのではないかと思います。

お互いに「愛し合って」いるのに、なぜか小さなことで喧嘩をしてしまったり、すれ違ってしまうことがあるでしょう。

そもそも、嫌いなのに一緒になったはずではないのです。愛し合っていたはずなのに、その愛情表現がすれ違ってしまって、傷つけあってしまうということがあるわけです。

問題は「愛がない」ことにあるのではなく、「尊敬」の表現がないところにあるのではないでしょうか?

「尊敬」とは、「尊敬」に値する人に対してだけ、するものだ、という思いがあるかもしれません。

「尊敬」してほしいなら、尊敬できるようなことをしなさい、と思うでしょう。多くの人々にとって、「尊敬」とは「無条件」ではなく、「勝ち取るもの」になっているのです。

多くのばあい、お互いに相手のことを「尊敬に値する」とは思っていません。

関係のギクシャクした夫婦においては、お互いの間に「尊敬」の念が失われていることがほとんどです。

お互いに、言い分はあるでしょう。

「優しくない夫を、どうして尊敬できるの」

「妻を尊敬なんてできない。こんなに傷つけられているのに」

「わたしの望むように変わってくれたなら、尊敬してもいい」

尊敬する「条件」をクリアし続けるのは、難しいことです。

しかし、相手がどうであれ、「無条件に尊敬」すると決めて、表現してみたらどうでしょうか。これは感情はともかく、自分の決断と意思で、可能なことです。

そして、実はこの「無条件の尊敬」に絶大なる関係回復力が秘められていると思うのです。

「尊敬」の思いを伝えられて、嬉しくない人はいません。お互いに相手を尊敬していることを伝えあう時、夫婦関係は確実に良い方向へと変わり始めるでしょう。

もし、相手との関係を今よりも良くしたいという思いがある状態なら、これは試してみる価値があります。

自分の価値観や考えをいったん脇において、相手に対する尊敬を表現して伝えてみる。

チャレンジしてみませんか

-より良く生きる知恵

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

「人は何のために生きるのでしょう」

Hermann / Pixabay 10年くらい前、稲盛和夫氏(当時 京セラ(株)名誉会長)の講演会を聴きに行ったことがあります。 テーマは「人はなんのために生きるのか」という興味深いものでした。 会 …

失業したら、人生おしまいか?

rebcenter-moscow / Pixabay 私は今50代です。振り返ってみると、公務員、アルバイト、教会での働き、そして牧師と、一般的には「異色」と言えるキャリアを歩んできました。 キャリア …

夫婦関係が今よりももっとよくなる秘訣

photo-graphe / Pixabay 夫婦関係がうまくいかなくて悩んでいる人はあなただけではありません 夫婦関係がしっくりこなくて悩んでいる人は、意外とたくさんおられるようです。 喧嘩が絶えな …

「寝たきり社長」という素敵な生き方

2018年1月8日の東京新聞に『「寝たきり社長」の抱く夢』という記事が掲載されていました。 脊髄性筋萎縮症の障害をかかえている、さとう・ひさむ さん(27才)についての記事です。 佐藤さんは「寝たきり …

「注文を間違える料理店」という不思議な「平和」

GraphicMama-team / Pixabay 去年の6月そして9月に二日間限定で「注文をまちがえる料理店」が試験的にオープンし話題になりました。 「注文をまちがえる料理店」で注文を取るスタッフ …

しゅういち

牧師をしています。聖書や沢山の人との出会いを通して教えられ、気づいたことを、分かちあっています。

【免責事項】

最善の注意をはらって情報を記載していますが、当サイトの情報は、あくまで利用者の方自身の責任でご利用頂きますよう、ご了承ください。

超わかりやすいキリスト教入門のテキストお分けします 日本人だけ知らない、世界の常識キリスト教。そのエッセンスをあなたに