わたしの妻は、公立の小学校で先生をしています。
公立には先生の移動があるのですが、学校によってだいぶ様子が違うようです。
彼女から小学校の教育現場の話を聞くと、今は本当に子どもたちにとっても、先生にとっても学校という場がストレスの多い場となっていることを、知らされるのです。
もちろん学校によって雰囲気は違うと思いますが、妻が今働いている学校は、子どもたちがとても荒れていて、毎日、暴言が飛び交っているというのです。
子どもたち同士は言うに及ばず、先生に向かっても、ありえないような暴言を吐く子どもたちが、多数いるといいます。
そして、その子どもたちの振る舞いに対して、何も言わずに、言えずにいる先生がいることにも、妻は心を痛めていました。
先生同士の信頼関係も、難しいようです。
どうしてこのような殺伐とした雰囲気になってしまうのか、原因はいくつもあるのだと思います。
まず、子どもたちの家庭環境のことがあるでしょう。そして先生の考え方、まとめ導く力もあるのでしょう。
しかし、実際には、教室にいられずに、出ていってしまう子や、騒ぐ子が一人でもいるとき、先生がそのなかで授業を進めていくことは並大抵ではないと思われます。
そして、他の国籍の子がクラスにいることも、増えてきている時代です。
先生一人では、対応できないことも増え、支援員などの様々なサポートが必要な時代です。
小学校の現場は、今や大変な状況になっていると、妻から話を聞くたびに思わさせられます。
そして、そのような空間に、毎日通っている子どもたちが抱えているストレスの大きさはいかばかりでしょう。
学校にいけなくなる子。不登校になる子どもたちの側に、問題をみつけようとする前に、
今の学校という現場が、子どもたちにとって、いきいきとのびのびと、楽しく学ぶ環境になっているのかを、問うほうが先だと思うのです。