より良く生きる知恵 コラム 子育て・教育 心の弱さを感じる時

過去の恨みからの自由

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RobinHiggins / Pixabay

プロボクシングの勅使河原(てしがわら)弘晶さんは、中学時代から窃盗や傷害事件を繰り返していたのだそうです。

少年院にも2度も入ったことがあります。

そんな自分になったのは、自分が悪いのではないと、ずっと思っていたのだそうです。

小さい時に両親が離婚。そして義理の母親から虐待を受けるようになりました。

その苦しみ、ストレスから非行に走ったのです。

「アイツのせいで、俺はこうなったのだ」と

そんな彼の生き方を変えたのは、彼が少年院に入っていた時の教官の一言でした。

「お前の人生はお前の嫌いな義理の母に決められたってことだな」

悔しいけれども、何も言い返せなかったそうです。

その一言をきっかけに、彼の生き方は変わっていきます。

少年院から出た彼は元世界王者の輪島功一さんのジムを訪ねます。

そして猛練習のすえに、昨年の10月に世界ボクシング機構アジア・バシフィック・バンタム級王座に就いたのです。

彼は少年院を慰問し、少年たちにこう語りかけるそうです。

「起きたことに後から理由を付けるのは、自分自身。マイナスにもプラスにも捉えられる。過去は変えられる」と。

もちろん過ぎ去った過去の出来事を変えることなど、できません。

彼が言う「過去は変えられる」という意味は、

起こった出来事は変えられないが、

過去の出来事の「解釈」は、

「マイナス」にも「プラス」にも自分がとらえなおせるという意味でしょう。

さて同じ「出来事」を経験しても、ある人は「感謝」し、ある人は「愚痴」ります。

自分のその反応を選んでいるのは、「相手」のせいでも「出来事」のせいでもなく、実は「自分自身」であることに、気づくことなのですね。

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しゅういち

牧師を20年以上しています。哲学、神学、心理学、カウンセリングなどの学びと、沢山の人との出会いを通して学んだことのエッセンスをお伝えします。