心の弱さを感じる時

過去の恨みからの自由

投稿日:2019年1月15日 更新日:

RobinHiggins / Pixabay

プロボクシングの勅使河原(てしがわら)弘晶さんは、中学時代から窃盗や傷害事件を繰り返していたのだそうです。

少年院にも2度も入ったことがあります。

そんな自分になったのは、自分が悪いのではないと、ずっと思っていたのだそうです。

小さい時に両親が離婚。そして義理の母親から虐待を受けるようになりました。

その苦しみ、ストレスから非行に走ったのです。

「アイツのせいで、俺はこうなったのだ」と

そんな彼の生き方を変えたのは、彼が少年院に入っていた時の教官の一言でした。

「お前の人生はお前の嫌いな義理の母に決められたってことだな」

悔しいけれども、何も言い返せなかったそうです。

その一言をきっかけに、彼の生き方は変わっていきます。

少年院から出た彼は元世界王者の輪島功一さんのジムを訪ねます。

そして猛練習のすえに、昨年の10月に世界ボクシング機構アジア・バシフィック・バンタム級王座に就いたのです。

彼は少年院を慰問し、少年たちにこう語りかけるそうです。

「起きたことに後から理由を付けるのは、自分自身。マイナスにもプラスにも捉えられる。過去は変えられる」と。

もちろん過ぎ去った過去の出来事を変えることなど、できません。

彼が言う「過去は変えられる」という意味は、

起こった出来事は変えられないが、

過去の出来事の「解釈」は、

「マイナス」にも「プラス」にも自分がとらえなおせるという意味でしょう。

さて同じ「出来事」を経験しても、ある人は「感謝」し、ある人は「愚痴」ります。

自分のその反応を選んでいるのは、「相手」のせいでも「出来事」のせいでもなく、実は「自分自身」であることに、気づくことなのですね。

-心の弱さを感じる時

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

人は一人では生きられないけれど、友達がたくさん必要なわけじゃないんです。

Bess-Hamiti / Pixabay 第二次世界大戦が終結してから29年の時を経て、フィリピン・ルバング島から日本へ帰還を果たした小野田さんが、 晩年自身が主催していた自然塾で「人は一人では生き …

安心して絶望できる人生

ソーシャルワーカーの向谷地生良さんが書いた、この本のタイトルはとてもインパクトがありますね。 向谷地さんが立ち上げた、浦賀ベテルの家は、今やとても有名な活動です。 「ベテルの家」は、1978年日赤病院 …

身近な人を褒める人は幸せな人

mario0107 / Pixabay これはもう、タイトルのとおりです。 逆をいえば、 「身近な人を褒める」ことは、日本人のメンタル的に難しいことなのです。 自分の家族のこと。 夫のこと妻のこと。 …

マイナス思考から抜け出すための5つの生活習慣

typographyimages / Pixabay なにかうまくいかないことがあるたびに「私はだめな人間」と思ったり「もっと悪くなったらどうしよう」と恐れるマイナス思考になりがちですね。たとえ失敗し …

生きるという苦役

darksouls1 / Pixabay「人は死んでしまえば もう生きなくてもよいのです。 苦役のようなわたしの人生ですから 交代の時が来るのをわたしは待ち望んでいます」(旧約聖書 ヨブ記14章14節 …

執筆者紹介

しゅういち

牧師をしています。聖書や沢山の人との出会いを通して教えられた気づきの数々を、お分かちします。

超わかりやすいキリスト教入門のテキストお分けします 日本人だけ知らない、世界の常識キリスト教。そのエッセンスを

牧師がお話聴きます 牧師を20年。聖書の知恵からアドバイスもできます。