上司は部下を成長させたかったり、
先生は生徒を変えたかったり
夫は妻を、妻は夫を変えたかったり、
親は子どもを変えたかったりするものですね。
特に、組織で立場が上で、下の人を指導しなければならない立場の人は、
どういう言葉をかけたら、相手がやる気が出て、変わるのかと悩むことがよくあります。
褒めればいいのか、叱ればいいのか・・・
でも、そもそも相手を変えようとすることが間違っているので、
褒めようが叱ろうが、相手を変えようとすればするほど、変わらないんですよ。
自分自身のこととして、考えてみてほしいのです。
「あなたに変わってほしい」なんて言われたり、
言われないとしても、そういう態度にでられたら、
気分悪いですよね。
自分から自分を変えよういう、エネルギーなんて湧いてきませんよね。
むしろ、自分の存在が否定されたように感じて、心を閉ざすものですよね。
なぜなら、人を変えようとすることは、「今のあなたではだめだ」というメッセージなのだから。
そういうメッセージを聞かされたら、人は変わろうとするどころか、
怒りで心がいっぱいになるだけじゃないですか。
それではどうすれば、相手は変わってくれるのでしょう?
唯一可能なのは、自分が変わることだけだと思います。
あなたが上司なら、部下を見て批判するのをやめて、
下ではなく上を見て、自分の懐をより大きくすることです。
もし、あなたが親や学校の先生なら、
下を見て子どもを批判するのをやめて、
天の親を見上げて、もっと懐の大きい、愛情深い人になることです。
そのようにして、人を変えようとするのをやめて、
上をみて、もっと大きな人に影響されて、自分が変わっていくなら、
そんなあなたを見ている人は、あなたから影響を受けて、変わっていくかもしれません。
それでも、かわらないかもしれません。
そもそも、人を変えようとすることに無理があるのですから。
それでもなお
まず自分が上をみあげて、
成長し変わり続けていく、そういう生き方を選んでいったなら、
相手を変えようと思わなくなるので、
むしろ、勝手に周りの人々が良い方向に変わっていくものなのです。