子育て・教育

その学校は、子どもたちが行きたいと思う場所なのか?

投稿日:2019年1月10日 更新日:

lenkafortelna / Pixabay

わたしの妻は、公立の小学校で先生をしています。

公立には先生の移動があるのですが、学校によってだいぶ様子が違うようです。

彼女から小学校の教育現場の話を聞くと、今は本当に子どもたちにとっても、先生にとっても学校という場がストレスの多い場となっていることを、知らされるのです。

もちろん学校によって雰囲気は違うと思いますが、妻が今働いている学校は、子どもたちがとても荒れていて、毎日、暴言が飛び交っているというのです。

子どもたち同士は言うに及ばず、先生に向かっても、ありえないような暴言を吐く子どもたちが、多数いるといいます。

そして、その子どもたちの振る舞いに対して、何も言わずに、言えずにいる先生がいることにも、妻は心を痛めていました。

先生同士の信頼関係も、難しいようです。

どうしてこのような殺伐とした雰囲気になってしまうのか、原因はいくつもあるのだと思います。

まず、子どもたちの家庭環境のことがあるでしょう。そして先生の考え方、まとめ導く力もあるのでしょう。

しかし、実際には、教室にいられずに、出ていってしまう子や、騒ぐ子が一人でもいるとき、先生がそのなかで授業を進めていくことは並大抵ではないと思われます。

そして、他の国籍の子がクラスにいることも、増えてきている時代です。

先生一人では、対応できないことも増え、支援員などの様々なサポートが必要な時代です。

小学校の現場は、今や大変な状況になっていると、妻から話を聞くたびに思わさせられます。

そして、そのような空間に、毎日通っている子どもたちが抱えているストレスの大きさはいかばかりでしょう。

学校にいけなくなる子。不登校になる子どもたちの側に、問題をみつけようとする前に、

今の学校という現場が、子どもたちにとって、いきいきとのびのびと、楽しく学ぶ環境になっているのかを、問うほうが先だと思うのです。

10歳からの「教育版レゴ マインドストーム EV3 for home by アフレル」

-子育て・教育

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

一歩社会へと踏み出す我が子へ 私の場合はこうだったよ その1

だれかの役にたつかもしれないなとおもったので、わたしの娘に、わたしが彼女と同じ年頃のころのことを、伝えるために書いたものを、少し手直しして、以下に転載します。 「パパの両親は、その当時、だんだん落ち目 …

なぜ虐待は起こるのか?

markzfilter / Pixabay 2019年9月。虐待死した船戸結愛ちゃん(当時5)の事件の初公判が始まっています。 出廷した母・優里被告は起訴内容を認めつつ、夫・雄大被告の報復が怖かったの …

内向的リーダーの素晴らしさ

「内向的人間のすごい力」スーザンケインという2013年に出版されたミリオンセラーがある。 内向的とは、つまり、外交的社交的な性格の反対。 具体的には例えばこんなリストがあげられている。 ・グループより …

子の不登校を通して、親として学んだこと

Hermann / Pixabay 私の息子は中学のとき、一年間不登校を経験しています。 小さい頃から、すこしユニークな子だったので、いつかは学校にいけなくなる日が来るかもしれないとは思ってはいたので …

一歩社会へと踏み出す我が子へ 私の場合はこうだったよ その2

前回のはなし 私が自衛隊の音楽隊にはいった1980年代ころまでは、まだ音楽隊に音楽大学出身者は少なく、高校のブラスバンド上がりの人が多かったです。 今は、音楽大学を出てもなかなか音楽隊に入るのは難しく …

しゅういち

牧師をしています。聖書や沢山の人との出会いを通して教えられ、気づいたことを、分かちあっています。

【免責事項】

最善の注意をはらって情報を記載していますが、当サイトの情報は、あくまで利用者の方自身の責任でご利用頂きますよう、ご了承ください。

超わかりやすいキリスト教入門のテキストお分けします 日本人だけ知らない、世界の常識キリスト教。そのエッセンスをあなたに