マルコによる福音書を読んで黙想 毎日1章づつ聖書を読もう

<マルコ13章>試練の時代こそ、信仰の目を覚ましておこう

投稿日:2019年5月10日 更新日:

マルコによる福音書13章を読んでの黙想

神殿の崩壊を予告する

1イエスが神殿の境内を出て行かれるとき、弟子の一人が言った。「先生、御覧ください。なんとすばらしい石、なんとすばらしい建物でしょう。」 2イエスは言われた。「これらの大きな建物を見ているのか。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」

終末の徴

3イエスがオリーブ山で神殿の方を向いて座っておられると、ペトロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかに尋ねた。 4「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、そのことがすべて実現するときには、どんな徴があるのですか。」 5イエスは話し始められた。「人に惑わされないように気をつけなさい。 6わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。 7戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞いても、慌ててはいけない。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。 8民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に地震があり、飢饉が起こる。これらは産みの苦しみの始まりである。 9あなたがたは自分のことに気をつけていなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で打ちたたかれる。また、わたしのために総督や王の前に立たされて、証しをすることになる。 10しかし、まず、福音があらゆる民に宣べ伝えられねばならない。 11引き渡され、連れて行かれるとき、何を言おうかと取り越し苦労をしてはならない。そのときには、教えられることを話せばよい。実は、話すのはあなたがたではなく、聖霊なのだ。 12兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。 13また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」

大きな苦難を予告する

14「憎むべき破壊者が立ってはならない所に立つのを見たら――読者は悟れ――、そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。 15屋上にいる者は下に降りてはならない。家にある物を何か取り出そうとして中に入ってはならない。 16畑にいる者は、上着を取りに帰ってはならない。 17それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ。 18このことが冬に起こらないように、祈りなさい。 19それらの日には、神が天地を造られた創造の初めから今までなく、今後も決してないほどの苦難が来るからである。 20主がその期間を縮めてくださらなければ、だれ一人救われない。しかし、主は御自分のものとして選んだ人たちのために、その期間を縮めてくださったのである。 21そのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『見よ、あそこだ』と言う者がいても、信じてはならない。 22偽メシアや偽預言者が現れて、しるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちを惑わそうとするからである。 23だから、あなたがたは気をつけていなさい。一切の事を前もって言っておく。」

人の子が来る

24「それらの日には、このような苦難の後、/太陽は暗くなり、/月は光を放たず、 25星は空から落ち、/天体は揺り動かされる。 26そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。 27そのとき、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」

いちじくの木の教え

28「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。 29それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。 30はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。 31天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」

目を覚ましていなさい

32「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。 33気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。 34それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくようなものだ。 35だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたには分からないからである。 36主人が突然帰って来て、あなたがたが眠っているのを見つけるかもしれない。 37あなたがたに言うことは、すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい。」

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執筆者紹介

しゅういち

牧師をしています。聖書や沢山の人との出会いを通して教えられ、気づいたことを、分かちあっています。

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