子育て・教育

子どもを愛せないとき、どうしたらいいの?

投稿日:2019年5月7日 更新日:

vborodinova / Pixabay


親が自分の子どもを愛するのは当然だと言われますね。

でも果たして本当にそうでしょうか?

子どもへの虐待のニュースが後を絶ちませんね。

親が未熟だから、子どもを虐待するのでしょうか?

しかし、初めから成熟した親などいるわけがありませんね。

誰もが、子供が生まれて初めて、 親という働きを始めるわけですから。

そうなのです。実は、親というもの、立場である前に、働きです。

子供が生まれた瞬間に、人は親の立場になってしまいますが、親の働きをすることと、立場は、実は別のことです。

親の働きとは、まず子どもの安全を守り、子どもが成長できる環境を与えることです。

それは具体的には衣食住、そして教育の環境を提供することですね。

そして やがて一人立ちしてことができるよう、励まし続けること。それが具体的な親の愛の働きの形です。

ただ、その中には、この社会で生きて行くための、ルールやマナーを伝える、という親の働きもあるでしょう。

いわゆるそれが「躾(しつけ)」と言われるものです。

よく子どもを虐待していた親は、虐待ではなく、「躾」をしていたのだ、といいます。

子どもに何か、ルールやマナーを教えこもうとして、行き過ぎた暴力に至ってしまうのです。

皮肉なことですけれども、その親の暴力こそ、この社会を生きていくことにおいて、ルールやマナー違反であることに、まずは気がつかなければならないと思います。

つまり、他人にそのようなことを行ったら、犯罪になることなのに、自分の子どもには、平気でしているわけです。

その根底には、親子関係における「甘え」の構造があるように思います。

親子以外には許されないことを、肉親だからしてしまえる。そういう意味での「甘え」です。

しかし自分の子どもと言っても、別の人格であり、人権があり、決して自分の所有物ではないはずです。

その親も、自分の親の所有物になど、なりたくないように。

子どもとは、あえていうなら、神様から一時的に預かった、大切なお客さんです。

やがて、独り立ちし、旅立つまで、お世話させて頂くのです。

そのように、子どもの命、こどもの存在そのものに対する、尊敬の念が、「甘え」を断ち切るために必要です。

子どもを愛することと、子どもを尊敬することは、切り離せないことです。

その尊敬とは、人の能力や行動に対しての尊敬ではなく、命そのもの、存在そのものに対する尊敬。畏怖です。

初めて赤ちゃんが生まれてきた時、その赤ちゃんを見、抱いたときの、あの思い。

今まで存在しなかった命が、そこに存在している。ちいさくてもいきている、その命に対する、驚きであり、畏怖からくる尊敬。

親が、このときの心に立ち返る時、今の状態がどうであれ、子どもを愛し、大切にする思いが、湧いてくると思うのです。

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