前回までは旧約聖書についてお話してきましたね。
旧約聖書は天地を造られた「主」がイスラエルの民を選び、愛し、神の民として歩むために「律法」という教えをあたえられたということまで、ご理解いただけたでしょうか?
「主」がイスラエルの民を選ばれたのは、イスラエル「だけ」を愛するためではなくて、イスラエルを「通して」すべての人を愛し救うためでしたね。
そのために「主」は「律法」をその生きる道しるべとしてイスラエルに与えたのですが、結果的に言うとイスラエルの民はその「律法」に従って歩みぬけなかったのです。
その結果、
国が北と南に分裂したり
大国に責められて滅ぼされたり
捕囚といって、民ごと捉えられてしまったり
散々な目にあうことになります。
そしてその苦難から救う「メシア」「キリスト」が待ち望まれるようになっていくのですね。
こういう旧約聖書の聖書の歴史の流れを知っておくと、新約聖書がさらによくわかるようになるんですよね。
そういう学びの助けに、こんな本もあります。
聖書全巻が「イラスト」で分かりやすく語られていて、とてもいいですよ
イラスト早わかり聖書ガイドブック 小型版 (フォレスト・ブックス)
- 作者: フランシスブランケンベイカー,後藤敏夫,渋谷美智子
- 出版社/メーカー: いのちのことば社
- 発売日: 2008/08/22
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さて、ちなみに「メシア」はヘブライ語で、「キリスト」はギリシャ語で、同じ意味の言葉です。
神が「油を注がれた者」という意味で、民を救う救い主を意味しています。
そういう時代背景の中で、イエス・キリストが生まれるのですね。「イエス」が名前で「キリスト」は「救い主」という職名です。
さて、続く新約聖書の内容でとても重要な部分は、まさにこのイエス・キリストについて書かれている「福音書」です。
次に、イエス・キリストを信じた人々が、当時の世界に広がっていった様子が記されている「使徒言行録」
次に、に当時の「教会」に宛てて書かれた、「使徒パウロなどの手紙」の数々
最後に、神秘的な表現で、終末について記される「ヨハネの黙示録」
2.使徒言行録(最初の教会が広がっていく様子)
3.パウロなどの手紙(教会の信仰指導のための手紙の数々)
4.ヨハネの黙示録(迫害の中の信仰や終末に関する内容)
大雑把にこんな感じで押さえておいていただければ、十分ですよ。
次回は、福音書を読み進めていくための、コツについてお話しますね。
それでは、また・・・