夫婦関係がもつれるのは、「愛」がなくなってしまったから、と考えてしまうことがありませんか。
それよりも、実は男性と女性は必要が違うということに、気づいていないからかもしれません。
そもそも「愛」さえあれば、夫婦関係がうまくいくという事自体、幻想だと思うのです。
「愛」があるのに、すれちがってしまうことは、よくあることです。
当然、妻である女性は夫から「愛される」ことを求めると思います。
ところが、夫である男性は、妻から愛されることより、実は「尊敬」されることを求めていることに、意外と気がついていません。
男の子と女の子の育ちかたの違いを思い起こしてしましょう。
女の子は「かわいいね」と言われて育ちます。決して「かっこいいね」ではありませんね。
反対に男性は、小さいうちは「かわいいね」ですが、そのうち「かっこいいね」と言われると嬉しくなるものなのです。
大人の男性に「かわいいね」といって嬉しがるでしょうか?
「かわいいね」とはあなたを愛するという愛情表現であり、「かっこいいね」はあなたを尊敬するという表現です。
男性と女性は、育ち方からいっても、必要としている言葉が違うのです。
これが理解されていないので、妻は夫を尊敬する言葉をうまく使うことができず、
そして、尊敬されていないと感じた夫は、妻を愛するための言葉を、うまくつかうことができなくなり、
互いに相手から必要な言葉を得られない不満から、互いに相手を責め合い、夫婦関係がもつれていくことがよくあるのです。
そういう意味で、「愛」とは、相手のことを理解し、相手が求めている言葉をかけてあげることなのではないでしょうか。