より良く生きる知恵

「あの西郷隆盛は聖書を読んでいた」

投稿日:2018年1月6日 更新日:

2018年1月7日からNHKの大河ドラマは明治維新の立役者・西郷隆盛を取り上げました。

原作は林真理子の原作『西郷どん』(せごどん)です。西郷隆盛を勇気と実行力で時代を切り開いた「愛に溢れたリーダー」として描いていくストーリのようです。

さて私が山形県の酒田市に住んでいた時、酒田市内に「南洲神社」という神社がありました。「南洲」とは西郷隆盛の雅号(がごう)別名です。なぜか庄内(酒田、鶴岡地域)には西郷隆盛を祭った神社があったのです。

その理由はこうです。戊辰戦争で、新政府軍に降伏した庄内藩は、厳重な処罰が下ることを覚悟していました。ところが敵である西郷の計らいで、きわめて温情あふれる対応を受けました。それ以来、西郷隆盛は庄内で尊敬されつづけているのです。

旧庄内藩士が西郷から学んだ様々な教えをまとめた「南洲翁遺訓(なんしゅうおういくん)」に、西郷の有名な「敬天愛人」の教えが記されています。

「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」

(現代訳)「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である。」

西郷隆盛は聖書を読んでいました。鹿児島県の「西郷南洲顕彰館」には、西郷が読んでいた文語訳聖書が今も陳列されています。

 

彼の生き方の背後に、「聖書」があったのです。

 

 


-より良く生きる知恵

執筆者:


  1. 中村喜代典 より:

    私は1987年に牧師の勧めにより娘と共に洗礼を受けました。
    今やNHK放送の「西郷どん」を感心して視聴しています。
    身障2級の障害者のため時間が自由で連続視聴に感謝します。
    西郷隆盛もクリスチャンだったとわかり嬉しく思います。
    信仰者の先輩である妻に話しても「なるほどね」と感心しています。
    私もこのまま天寿を全うできますように。
    「喜びを持って生きる」を検索してこのサイトを知りました。

    • しゅうちゃん より:

      中村さま コメントをありがとうございます。
      「喜びを持って生きる」という検索で、このホームページにたどり着いて下さったことを伺い、嬉しく思っています。
      わたしは東京の花小金井キリスト教会で牧師をしています。インターネットでも福音をお伝えしたいと願っていますが、聖書の言葉を直接語るのではなく、身近な話題を取り上げて、そこから生きる喜びの源である福音に出会っていただければと思って、このホームページを作りました。あるとき「生きる喜び」と検索しても、教会関係のホームページが出てこなかったので、生きる喜びを求めて検索する人のために、このホームページのタイトルを「生きる喜びを見つけよう」としました。訪問してくださり、感謝です。

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